全国各地には、医療機関が多く存在していますが、その中でも特に内科の診療を中心に行っている医療機関では、訪問診療を提供しているところがあります。訪問診療は、さまざまな種類の病気や障害があるために、内科などの診療を行っている医療機関へ、通院することが困難な患者さんが、自宅や施設にて医師の診療を受けることが可能な方法になります。また、病気の治療のため入院していた患者さんが退院をしたものの、定期的に医療機関へ通うことが困難な方は、自宅や施設で生活をしながら医師の診療を受けることができますので、相談されてはいかがでしょう。患者さんの年齢に制限はありませんので、訪問診療を提供している医療機関に問い合わせてみるのがいいでしょう。

訪問診療時には、採血や尿検査、点滴や注射、人工呼吸器や経管栄養の管理、輸血や気管内吸引など、入院中に受ける処置や管理などの多くに対応し、提供している医療機関があります。がん末期の緩和ケアや、在宅での看取りに対応しているところもありますので、検討されるのもいいでしょう。通常の訪問する回数は、月に2回程度となっていますが、患者さんの病状にあわせて訪問回数を計画して行ってくれますので、家族の方は安心してお願いすることができるでしょう。内科の診療を中心に行っている医療機関では、訪問診療を提供しているところが増えている傾向にありますので、住み慣れた自宅で治療を行うことが可能な、訪問診療を選択されるのもいいでしょう。