人間ドックの施設の選び方
駅で、PET・CTを使って人間ドックを行っている民間病院の看板を見ました。民間病院でPETを置いている病院は少ないです。さて、あなたはこの病院に魅力を感じますか?この病院で人間ドックを受けますか?それともPETはないけれど、10年以上の間、毎年人間ドックを受けているいつもの病院で、今年も検査をしてもらいますか。確かにPET・CTは、魅力を感じる要素の1つでしょう。
しかし、最新の機械を置いていてもその画像を読む能力がないと、ただの宝の持ち腐れです。実際に、PET.CTの大きな看板を出していた病院は、医師も看護師も70歳は超えているであろうと思われる高齢のスタッフばかりで、検査結果に対する説明もほとんどなく、「心臓病の疑いがあるから、今すぐうちの病院に入院してください」と言われたそうです。最新鋭の医療機器は、見つかりにくい病気も見つけてくれると思いがちですが、医療ドラマ「医龍」シリーズでも言っていたように、心臓病の8割以上は丁寧な問診と聴診で発見できます。検査データーを見るのではなく患者さんを診ることで、検査データには表れない小さな病気の徴候を掴み取ることができるのです。
最新鋭の医療機器よりも、どのような医師がいるかと言うことのほうが、重要です。医師だけではなく、栄養指導・栄養相談をじっくりとやってくれる栄養士はいるのか、他の病院や開業医との連携はどうなのか、と言うことも重要です。加えて、過去のデータと比べてどうなのか、と言うことも非常に重要ですので、10年以上のデータがあるのであれば、いつもの病院で今年も人間ドックを受けることをお勧めします。
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