人間ドックを行う際には病院側だけでは無く、受診する側の協力も必要不可欠になります。特に受診する側がチェックしておかなくてはならないのが、人間ドックを受けるまでの準備についてです。人の健康状態というのはそれまでの生活のすべてを反映することになりますから、前日までに不規則な生活をしていたりすると、正確な結果を得られないことがあります。では人間ドックで準備しておきたいことにはどういったことがあるかというと、まず絶対に用意しておきたいのが問診票です。

問診票にはさまざまなことが書かれていますが、それらのすべては患者の健康状態を把握するために必要な内容です。そこに記載された内容によっては重点的に検査するべき部位などが異なってきます。もちろん記載が無いことについては検査をしないということは早々ありませんが、それでも医師側が問題を把握しているかどうかは検査に大きな影響を及ぼします。また検便がある場合には前日までに採取をしておかなくてはなりませんし、受診前夜に関しては食事制限がかかることもほとんどです。

食事制限に関しては血糖値の検査に影響を及ぼすため、こっそり食事をするというようなことはしてはいけません。特に朝食を勝手に食べてしまうと血糖値が高く出て本来なら無かったはずの糖尿病の疑いがかかったり、胃のバリウム検査や腹部エコー検査が失敗する原因にもなりかねません。人間ドックは病院だけが頑張れば成功するものではありませんから、必ずこうしたポイントを前日までにチェックし、しっかりと準備していきましょう。