人間ドックと既往症の関係

人間ドックを受診する際に注意をしたいポイントはいくつもありますが、その中でも特定の人が注意しなくてはならないのが既往症の有無についてです。既往症というのはかつて病気にかかっていて、それが既に直っているというような状態を指す言葉です。例えば肺がんを患ったことがあり、現在では完治しているという場合には「肺がんの既往症がある」というように言われます。ではどうして人間ドックとこの既往症が関係するのかというと、人間ドックにおける健康診断の役割の一つとして、再発の有無の確認があるからです。

特に問題となるのが癌です。過去に癌を患ったことがあるという人の場合、その人はもともと癌が発生しやすい体質であるか、癌が発生しやすい生活環境にあるとして考えられます。特に肝細胞がんと呼ばれるようなタイプのがんだと、過去に発症した部位以外の場所に再発することも非常に多く、放置をしていると悪化して自覚症状が出るようになるまで気付かないこともあります。そうした状況になってしまえば治療には長い時間と費用がかかりますから、もし既往症があるのであれば、必ず人間ドックでその検査を受けるようにしなくてはならないのです。

こうした既往症に関係する検査の必要性などについては事前のカウンセリングなどを受け、その際に医師などに相談をすれば提案をしてもらうことができます。オプション検査として行わなくてはならない場合には追加の出費が求められることになりますが、人間ドックは自分の命を守るために行うことです。そのためもし医師から勧められたのであればしっかりと必要かどうかを考え、金額だけで判断しないようにしてください。

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