人間ドックはさまざまな医療機関で実施されていますが、これは自由診療であるために病院によって検査の内容が微妙に異なってくるのが通常です。そのため実際に人間ドックを受けるためにコースを調べていくと、たくさんの選択肢の中からどれを選べば良いのかわからないということになってしまうことがあります。そうした中では正しい人間ドックの選び方を心得ておく必要がありますが、ではどういったポイントに注意をすればよいのかというと、やはり最初に考えておきたいのは検査の内容についてです。一般的に行われる基本健康状態の検査においては身長体重や体脂肪率、血圧や血液検査が行われますが、わざわざ人間ドックを受けたのにこれしか内容が無いのであれば、一度冷静に考えてみた方が良いでしょう。

基本健康状態の検査は健康診断で行われる内容と一緒ですから、それに加えてどういった検査があるのかを考える必要があります。代表的な物としては胃のバリウム検査、心臓の心電図検査などがありますが、こうした検査を加えていけばしっかりとした健康状態の確認へつなげていくことができます。また同様に考えておきたいのが自分の状態についてです。男性と女性では受けるべき検査が異なりますし、また既往症があるのであれば、それも前提として検査を選ばなくてはなりません。

女性だと乳がん検診などは人気がありますが、こうした検査は中々日常だと行うことが無いため、人間ドックの際にはぜひ受けたい検査となります。病院側が用意しているコースに不足があると感じた場合には、その要望を伝えればオプション検査をくわえて自分なりのコースを作ることもできます。お金のかかる自由診療だからこそ「なんとなく」ではなく、自分に何が必要なのかを考えて、どこを受診するか決めるようにしてください。